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自分用のワイン
2007年 12月 09日
土曜の朝にピンポンで起こされ、
ボサボサ頭で玄関に出ると、 クロネコヤマトのお兄さんに、いつもありがとうございます!と 元気に挨拶されました。 届いたのはこちら。 ワイン6本。 そういえば、自分用のワインがなくなった~と 焦って先週の日曜日に注文していたのでした。 ええ、女の一人暮らしですが。 頭おかしいかなあ。 1週間に1本空けるペースなので、 そんなに酒量が多いわけではないと思うんですよ。 1週間では飲みきれなくて、料理用に転用されることもしばしば。 でも一口飲みたいと思ったときにないと寂しいんですよね。 といっても、我が家にワインがなくなったわけではなくて、 冷蔵庫にはビッチリ20本くらい入っており 他の食べ物が入れられないくらいのストックぶりなのですけれど。 ちょっと一人で飲むにはもったいないかな~というワインばかりが残ってしまいました。 1本3000円以下に限定している自分用ワインの今回のラインナップは、 Ch. Meyney (St Estephe) 2003 Haut Medoc Giscours (Hut Medoc) 2001 Ch. Bel Orme Tronquoy de Lalande (Haut Medoc) 2000 あと、我が家の定番になっているチリ産の手軽でおいしいCabernetも1本買いました。 手前の2本は、自分用ではなくて誰かと飲むとき用の Ch. Branaire Ducru (St Julian) 2001です。 ボルドーの格付けワインにしてはお手軽な値段と スパイシーな味わい。 わたしはこのCh. Branaire Ducruが大好きで、 ちょっと安めに売っているのを見かけるたびに買ってしまうのですが、 もともとこのワインを知ったのは、ロアルド・ダールの小説からでした。 わたしが中学生のときに買った「あなたに似た人」に載っている 「味」というワインテイスティングの話に出てくるのが、 このCh. Branaire Ducruなのです。 しょっちゅう引越しをしているので、そのたびに本を取捨選択し、 あまり手元に本は残っていないのですが、 これは、その荒波を生き抜いてきた貴重な一冊です。 お風呂の中で本を読む、という悪癖があるので もうボロボロになっていますが・・・。 いま本棚をチェックしたところ、「あなたに似た人」よりも長く持ち歩いている本は、 伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」だけでした。 この「味」の中でCh. Branaire Ducruは、 こんな風に表現されているのです。 「最初の味にはもの静かで内気なところがあり、 まもなく、はにかんではいるが、もっと優雅な味わいがでてくる。 きっと二度目の味になると、いくぶん茶目なところと、 いたずらっぽいところがでてきて、 舌を、その、わずかなタンニンでからかいはじめる。 で、後味は、なかなか愛嬌があり、なぐさめてもくれるし、 それに女性的で、サン・ジュリアン自治区の葡萄酒だけを思わせる、 あの愉しくて気もちのいい性質がある。」 ほら、自分でも味わってみたくなるでしょう?
by on_leave
| 2007-12-09 13:50
| ワインのはなし
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